元々は、改修工事・新築工事・店舗内装工事・原状回復工事などの建設業がメインの会社でしたが、2000年代に入り、以前から興味があった不動産業をそろそろ始めようと準備に入りました。はじめは、従業員に宅建の資格を取らせようと思い資格取得のための予備校費用を出して通わせましたが、不合格の連続でした。
仕方なく2007年に自ら半年間予備校に通い、試験を受けました。しかし不合格。その年の合格の最低ラインが33点のところ31点でした。ところが当時自分の教材を元に、独学していた妻が41点を取得して合格してしまったのです。
私が学校に通って勉強したにもかかわらず不合格で、かたわらで自分の教材のみで勉強していた妻が合格となってしまったのです。
なんとも不甲斐ない結果となってしまいました。友人たちに良い笑いのネタにされました。
その後妻が、自分の資格を元にすぐに不動産業を始めることを提案してきましたが、やはり男のプライドとしてそれは出来無いというのと
何か、そんな状態でやってはいけないような気がしたのです。折しもその直後、リーマンショックが勃発し世界経済が混乱をしてしまいました。
不動産価格は大暴落、倒産する不動産会社が後を絶たないという状況でした。
もし、妻の資格を元にすぐに不動産業を始めてたらと思うとゾッとします。
間違いなく出鼻をくじかれ、土地を仕入れても売れず、本業も圧迫し破産の道を辿っていたかもしれません。
妻が合格した次の年の2008年に私は宅建試験に合格しましたが、リーマンショック直後でしばらくは不動産業は始められませんでした。
そうこうしているうちに、2011年、不動産業を営んでいる友人から、「金融機関への返済が迫っている不動産を買ってくれないか」と相談がありました。
どういう物件かというと、賃貸入居者が住んだままの中古戸建て土地付き物件。
入居者が退去しない物件は買い手が付きづらいのです。
当時、金融機関は不動産免許のない当社には融資をしてくれませんでしたが、それでも友人が困っているので見て見ぬふりはできず、私は買うことを決めたのです。
さて、ここからが大変でした。
売却するには不動産業免許が必要になり、オフィス・ヒロで不動産業の免許を取得しました。後に知ることとなったのですが、なけなしの財産を叩いて買った物件の入居者は不動産業を営むプロだったのです。
当然不動産業を熟知しており、こちらの提案にも乗ってもらえず、何度説得しても応じてはくれませんでした。
ところが私が「ある作戦」をひらめき、提案をしたところから様子は一変。
当社としても想定の利益はでなかったものの、利益を残して売却ができたのです。綱渡りのようなスタートでしたが、これがオフィス・ヒロの不動産業の始まりでした。
この”ある作戦”を聞きたい方は連絡してくださいね。面白い話を聞かせますよ。